生誕80周年 チェ・ゲバラ、ぶれない男

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月刊プレイボーイ2008年7月号『プレイボーイ』2008年7月号(集英社、定価780円)。第一特集は生誕80周年を迎え世界中で再評価、というより密かなブームを読んでいる革命闘士ゲバラをとり上げている。男のための雑誌プレイボーイだけあって、「酒は飲まない。タバコは吸う。女を好きにならないくらいなら、男をやめる。だからといって、あるいはどんな理由であっても、革命家としての任務を最後までまっとうできないならば、僕は革命家であることをやめる」とアオり、生き方のダンディズムに焦点を当てている。それもこれも、扉頁の文章にあるように、「ジョン・レノンが『世界で一番カッコイイ男』と絶賛し、ジャン=ポール・サルトルが「20世紀における最も完璧な人間」と評した」カリスマだからこそ成り立ち得る企画だ。

小さい記事だが興味深いのは世界で最も有名なポートレートの一つと言えるあのゲバラの肖像を撮影した写真家アルベルト・コルダのインタビュー(ドイツのアーティスト、エルンスト・フォランドによるもの)。ゲバラの写真は世界中に革命の偶像として流通したが、コルダは著作権の侵害を訴える裁判は起こさなかった。ゲバラの写真だけで大儲けできたはずの写真家は「チェの写真で金持ちにはなれなかったが、写真にかかわったことに大きな喜びを感じている」と語っている。また、「日本で唯一、チェ・ゲバラを撮影した写真家」である近藤彰利氏のインタビューと、ともに掲載されたゲバラとカストロの「現存する世界で唯一のカラー写真」。キューバ国防省の壁面一杯に飾られたその写真のパワーにあらためて感動させられる。

もう一つ、ドキュメンタリー作家・戸井十月氏の「真説 最期の20時間」と題した、ゲバラの死の瞬間までのドキュメントは、レヒナルド・アルセ氏の名著『チューロ渓谷の戦闘とチェの暗殺』をベースに独自の取材と分析を加えた手に汗握る一作だ。ぜひ読んでほしい。

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