小さい記事だが興味深いのは世界で最も有名なポートレートの一つと言えるあのゲバラの肖像を撮影した写真家アルベルト・コルダのインタビュー(ドイツのアーティスト、エルンスト・フォランドによるもの)。ゲバラの写真は世界中に革命の偶像として流通したが、コルダは著作権の侵害を訴える裁判は起こさなかった。ゲバラの写真だけで大儲けできたはずの写真家は「チェの写真で金持ちにはなれなかったが、写真にかかわったことに大きな喜びを感じている」と語っている。また、「日本で唯一、チェ・ゲバラを撮影した写真家」である近藤彰利氏のインタビューと、ともに掲載されたゲバラとカストロの「現存する世界で唯一のカラー写真」。キューバ国防省の壁面一杯に飾られたその写真のパワーにあらためて感動させられる。
もう一つ、ドキュメンタリー作家・戸井十月氏の「真説 最期の20時間」と題した、ゲバラの死の瞬間までのドキュメントは、レヒナルド・アルセ氏の名著『チューロ渓谷の戦闘とチェの暗殺』をベースに独自の取材と分析を加えた手に汗握る一作だ。ぜひ読んでほしい。





















