「神社とは何か? お寺とは何か?」(『Pen』2009年7月1日号)

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ペン2009年7月1日号流行に敏感な『Pen』(阪急コミュニケーションズ、税込600円)が前号の「鉄道」に続いてまたストレートな特集を組んでいます。なんで神社仏閣かって? それはもう昨今の「仏像」ブームの影響でしょう。東京国立博物館で先日まで開かれていた「国宝阿修羅展」は、来場者数およそ95万人(!)。同博物館の開館以来最多を記録したそうです。思い出してみると、『芸術新潮』(新潮社)は展覧会の開催にあわせて、『一個人』(KKベストセラーズ)は好調のウワサを聞きつけて、それぞれに特集を組んでいました。

『Pen』はカルチャー雑誌のなかでも、世間の流行にベッタリ寄り添うような特集は避けてきたように思います。反対に、マイナー、ニッチ、アングラなどに肩入れして「特別」風を吹かすこともあまりありません。だれもが知っていたり、興味はもっているというテーマについて、いまそのテーマのどこを見たら「ホンモノ」なのか、押しつけがましくなくさっそうと紹介してくれるのが、『Pen』のいいところ。「阿修羅展」を世に紹介するのに一役買ったのが『芸術新潮』なら、国立新美術館/サントリー美術館の「巨匠ピカソ展」を世に広めたのは、この『Pen』と、惜しまれつつ休刊した月刊『PLAYBOY』(集英社)でした。多忙の隙間を縫ってでも美術館、博物館に行きたい、そんな気持ちにさせてくれる雑誌たちです。

「国宝阿修羅展」にひっかけた特集を見送り(ただの出遅れかもしれませんが)、「日本文化の源流を訪ねて」と大きなテーマを掲げた『Pen』。どうぞごらんになってみてください。個人的には「ちょっと大きなスポットばかりで王道過ぎない?」とも思いましたが、(ある意味での)ライバルである『芸術新潮』に比べるとやはり写真が圧倒的に美しい! 写真そのものはもちろんのころ、このインクと用紙にこだわった印刷がイイ! 過剰に学術的な価値を追い求めることなく、あくまでわれわれ現代人にとっての「アート」として再解釈しようとするブレないスタンスは、さすがです。

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