2009年のノーベル文学賞はルーマニア生まれのドイツ人作家ヘルタ・ミュラーさんに決まりました。数年前からドイツ人作家で受賞するならこの人しかいないと言われていた人です。大学卒業後は自動車工場で技術翻訳者として働き、のちに秘密警察への協力を拒んだだめに職を失い、1987年に当時の西ドイツに移住するまでドイツ語の個人授業で生計を立てつつ創作活動に励みんだとのこと。ミュラーさんの創作の源となっているのは、何よりもやはりチャウシェスク独裁政権下での体験だと言います(「ラジオ・ルーマニア」2007年8月17日のインタビューより)。
日本ではまだ『狙われたキツネ』(三修社、2000)しか邦訳では読めませんが、これから代表作『低地』などが徐々に翻訳されていくのではないでしょうか。楽しみです。
さて、10月9日(金曜日)の朝日新聞朝刊広告で目をひいたのは、「『下山事件』謀略論の歴史」(佐藤一著、彩流社)と「なぜ対馬は円く描かれたのか」(黒田智著、朝日新聞出版)。それに講談社の全200巻におよぶ大型プロジェクト「手塚治虫文庫全集」。手塚全集の第一回配本は『鉄腕アトム』『ジャングル大帝』『リボンの騎士』などでした。(K)





















