
本をおもむろに開く、その瞬間が好きだ。そこにある言葉や絵に、その時々の自分が反応していく。「書物は記憶と想像力が拡大延長されたものである」と言ったのはラテンアメリカ文学作家のボルヘス。本から思い起こされるものを味わう愉楽が始まる瞬間だ。
特に手に取る楽しみが薄れそうにない一冊が、長田弘著『世界はうつくしいと』(みすず書房)。季刊『住む』(農山漁村文化協会発行)に連載された(連載は継続中)27篇の詩。気負わず落ち着いた気分で読める詩集だと思います。毎読後、目に映る一コマ一コマがみずみずしく感じられてきます。(下のリンクに続く)
-あざやかな毎日こそ、わたしたちの価値だ。うつくしいものをうつくしいと言おう。
平易な言い回しのことばで、読む側があれやこれやと小難しく考えることなく素直に入っていける。寛ぎたいときにぴったりな本。寝る前、散歩の合間、早く起きた朝なんかに読むとグッとくるのではないでしょうか。(田町店・菅野)
ISBN:978-4622074663、刊行日:2009/4、定価1,890円(税込)





















