
仙台在住のベストセラー作家・伊坂幸太郎さんの3年ぶりとなる書き下ろし長編『マリアビートル』(角川書店、税込1,680円)が9月23日に発売になりました。
「ホームにはすでに、<はやて>が出発を待っていた。気が急き、足早になる。三号車の前寄りのドアから車両の中に入った。昔の仕事仲間が提供してくれた情報によれば、目的の座席は七号車の五列目、三人掛けだ。念のため、手前の車両から入り、慎重に近づくつもりだった。背後からひっそりと、様子を窺いながら、歩み寄っていくのだ」
前作『グラスホッパーに』続くこの作品は、伊坂さん自身が「新幹線の中でのエンターテインメントをやりつくした気持ちです」と表現しているように、東京発盛岡行きの東北新幹線はやてを舞台にした「殺し屋小説」。酒浸りの生活を送っていた元殺し屋の木村が、息子の渉をビルの屋上から突き落として重傷を負わせた中学生「王子」に復讐すべく、東北新幹線に乗り込みます。売り切れ必至、お早めに!