
4月9日で井上ひさしさんが亡くなられてから丸一年がたちました。皮肉なことに、東日本大震災発生によって、テレビアニメ「ひょっこりひょうたん島」のモデルとなった岩手県大槌町の蓬莱島、それに傑作『吉里吉里人』のモデルとなった同町は大きな被害を被りました。とくに蓬莱島では灯台が倒壊するなど各所で損傷が著しく、今年7回目を迎える「ひょうたん島まつり」も中止になってしまいました。町民のみなさんにもたくさんの犠牲者が出て、井上さんがご存命だったら文字通り飛んで駆けつけたことでしょう。いまはまだひょうたん島がどうのこうの言う時期ではありませんが、井上ひさしという稀代の大作家に愛された町の誇りを胸に、町民のみなさんにはなんとかいまを生き抜いてほしいと思います。井上さんの未完の長篇小説『グロウブ号の冒険』(岩波書店)も発売されました。一周忌をきっかけに、東北につちかわれた井上さんの想像力の世界にふれてみてください。




















