
本をおもむろに開く、その瞬間が好きだ。そこにある言葉や絵に、その時々の自分が反応していく。「書物は記憶と想像力が拡大延長されたものである」と言ったのはラテンアメリカ文学作家のボルヘス。本から思い起こされるものを味わう愉楽が始まる瞬間だ。
特に手に取る楽しみが薄れそうにない一冊が、長田弘著『世界はうつくしいと』(みすず書房)。季刊『住む』(農山漁村文化協会発行)に連載された(連載は継続中)27篇の詩。気負わず落ち着いた気分で読める詩集だと思います。毎読後、目に映る一コマ一コマがみずみずしく感じられてきます。(下のリンクに続く)




















