
「最愛の妻との最後の日々を綴る、著者渾身の新境地」(コミックビーム2010年8月号予告より)
孤高のギャグ漫画家・上野顕太郎。パロディ、パスティーシュ、あるいは模倣・模写と、ありとあらゆる方法/技法を駆使してひたすら「ギャグ漫画」という手段を達成し続けるために原稿に向き合って四半世紀。
大作レ・ミゼラブルを1ページ漫画に収束し、古今34の漫画のパロディ連作『漫画麻雀』においては、34作目に「過去の自作」を模写して提示するなど、大賞となる表現に一切タブーを持ちこまない作家・上野顕太郎が向き合った新たなモティーフ。それは<妻の死>に遭遇した人間・上野顕太郎その人。
2004年11月、三人家族に起きた出来事を時系列順に丹念な筆致で描き、かつ登場人物としての人間・上野顕太郎を、作家・上野顕太郎は一切感情移入しないで描写する。そのさまはまさに圧巻。読者に落涙をいっさい要求しない淡々としたドキュメントでありながら(作中で悲嘆にくれるキャラクター上野はさまざまなメタ表現で悲嘆を表わしますが)、最終章で上野に訪れる神秘的な救済を見てわたしは慟哭してしまいました。(瑞江店・谷口)
ISBN:978-40447266025、刊行日:2010年7月24日(予定)、998円(予価)




















