被災地のブロック紙である河北新報はいま一面で「提言 世界に誇る三陸の水産業振興」を連載しています。宮城県漁協雄勝町東部支所(組合員500人)の調査によると、同支所の廃業率は86%にも達した・・・そんな衝撃的なデータから連載は始まります。東北地方のみならず全国の食卓を支える三陸漁業の復興が待たれるなか、壊滅的な被害を受けた石巻市で2008年から朝日新聞石巻支局長を務めた高成田享さんの新著『さかな記者が見た大震災 石巻讃歌』(講談社)が刊行されました。WEB担当は当初、この本を読むのを躊躇しました。というのも本書は、高成田さんが震災発生の当日、夫婦でパリを旅行中で、震災発生を知ってもなお(気もそぞろとはいえ)ベルサイユ宮殿やルーブル美術館を見学したり、友人夫婦の市内散策に付き合ったりしているシーンから始まるからです。いくら事情がわからないとはいえ、被災した地域の出身者であれば、パリ観光などとても考えられない、当事者でない人間にはやはりわからないのだ、と、一度は本を閉じました。が、反面教師になればいいという気持ちで読み直し、いくらか考えが変わりました。(リンクに続く)




















